西陣八丁撚糸 御召緯

西陣御召の中でも、京都府撚糸工業組合が御召緯と認めたものを使用している絹織物だけに与えられる証です。この証紙は、生産性の責任を明確にするとともに、西陣の伝統と技が創り上げた西陣御召製品であることを証明しています。
御召緯とは、生糸に「下撚り」をかけてから「半練り」にした後、撚りが戻らないように「糊付け」し、八丁撚糸機で1メートル辺り約3000回転近くの強い「本撚り」をかけ作られる強撚糸のことで、この工程を踏んで作られるものだけに証紙が貼付できます。
工程の多さ、費やす時間など過酷な環境での作業は並大抵のことではありません。現在本撚りを手掛ける撚糸工場は4軒のみと減少し、生産量も極わずかです。この希少な絹糸に拘り、絶やさないための証でもあります。

発行基準は以下の通り
(1)他産地及び国外で撚糸されているものには貼付してはならない。
(2)御召緯の製造工程が西陣であるもの御召のみ使用が許される。
(3)1メートル辺り2800回転以上の右撚り・左撚りの強撚糸を使用していること。
(4)上撚りに八丁撚糸機を使用していること。
(5)このページに記載されている工程を踏んでいること。工程ページへ