西陣で古くから織られていた御召は、日本で最高位の絹織物であり高貴な方に愛されてきました。
最近は、御召と言えば先染織物のみが知られておりますが、生糸を先練りして昔ながらの手法で作られる「御召緯」を織り込んだ素材は白生地であっても他には真似できない素晴らしい艶・高級感・風合いを醸し出す御召です。
安土桃山時代~江戸時代の小袖には、西陣御召の白生地が使われているものが多く、「丹後ちりめん」「長浜ちりめん」も、この西陣の「御召緯」が醸し出す風合いの良さに近づけようと生み出されました。
最高の職人の手から手へ、幾つもの工程を経てつくられる希少な糸は京都の気候風土と重なり合い、初めて味わい深い素材となります。
私たちは自社の撚糸工場を持ち、糸作りから拘り、格上の風合いを追求し続けております。
※2012年 当社工房の本撚り職人である平野弘明が瑞宝単光章を授章いたしました。